10年以上減少の傾向
交通事故の動向について、内閣府の情報を基に簡単にまとめました。
長期的動向
交通事故発生件数は、戦後は急増の一途で昭和45年に1度目のピークを迎えました・
死者数も史上最悪の16,765人を記録。
その年、交通安全対策基本法が制定されました。
以降、事故は急減しましたが、昭和54年に死者数8,466人で底打ちして、再び増勢に転じました。
平成4年あたりから、それまでとは違う傾向が現れました。
それまで、事故件数・死者数・負傷者数の増減は大体相似のグラフでした。
しかし、平成4年あたりから、事故件数と負傷者数は増加しているのに、死者数は下がり続けています。
これは事故での死亡率低下を意味しています。
平成16年にピークに達した後、事故件数と負傷者数も減りだして、その傾向が続いています。
ここ10年ぐらいは事故件数・死者数・負傷者数ともに減少傾向が続いていると考えてよいです。
平成26年の記録
交通事故件数 |
負傷者数 |
死者数 |
---|---|---|
573,842件 |
711,374人 |
4,113人 |
死者数の動向
交通事故の死者数は減少傾向が続いていますが、減少のスピードは鈍化してきています。
その要因として次の3点が指摘されています。
- 高齢者人口の増加
- シートベルト着用率等の頭打ち
- 飲酒運転による交通事故の下げ止まり
年齢別には、交通事故の死者は65歳以上の高齢者が5割以上を占めています。
次いで50代、40代の順に多く、中高年の死者が多いことがわかります。
より詳しい情報については、内閣府のホームページを参照してください。
なお、交通事故件数が減少している一方で、自転車対歩行者の事故は急増しています。
これについては「自転車事故と保険の動向」のページに収録しています。