【当面の治療費の調達|交通事故被害者の情報】

いろいろな手あり。示談は待て!

入院すると働けなくて収入が減るのに、治療費などの出費はどんどんかさみます。

 

貯金が十分ある人はいいですが、そうでない人は不安でたまりません。

 

とりあえず、当面の治療費をどう工面したらいいか。

 

ヒントをまとめました。

 

任意保険会社の内払い

加害者が任意保険会社に加入していて、そこが窓口になってくれている場合。

 

当面の治療費に困っている旨を話せば、内払いしてくれるのが普通です。

 

ただし、これは立て替えているだけで、任意保険会社自身が払っているわけではありません。

 

任意保険会社は自賠責から出るお金を立て替えて、自社による上乗せ分と合算で被害者に支払います。

 

これを一括払いといいます。

 

しかし、その後で任意保険会社は自賠責保険に立て替えた分を請求するのです。

 

というわけで、内払いに応じてくれるのは自賠責の上限額までです。

 

だいたい入通院2〜3カ月くらいで打ち切ってきますから、最初からそのつもりでいてください。

 

実際に打ち切られたら、まずは主治医の意見を添えて継続を交渉しますが、ダメでも心配することはありません。

 

自費で治療を続けて、本請求の時にしっかり請求しましょう。

 

健康保険への切り替え

これは治療費の調達ではなく、治療費の支払い額を下げる手です。

 

交通事故に健康保険は使えないという人もいますが、間違いです。

 

そういう説明をする病院もありますが、儲かる自由診療を続けてほしいだけです。

 

健康保険組合に連絡して「第三者行為による傷病届」を出すひと手間がかかりますが、ちゃんと使えます。

 

自賠責保険の仮渡金

加害者が任意保険に入っていない場合や、加害車両ははっきりしているが加害者が逃走して行方不明の場合。

 

相手の自賠責保険に請求する方法があります。(被害者請求という)

 

自賠責保険には「仮渡金」という制度があり、損害確定前にまとまったお金がもらえます。

 

利用は1回だけです。

 

自賠責保険の仮渡金
死亡事故
  • 290万円
傷害事故
  • 入院14日以上かつ治療期間が30日以上必要な場合 40万円
  • 入院が14日以上必要な場合、または入院を要して治療期間が30日以上必要な場合 20万円
  • 治療期間が11日以上必要な場合 5万円

 

搭乗者保険

運転していて被害に遭い、下記の保険に加入していた場合、自分が加入している任意保険から保険金が出る可能性があるので、チェックしましょう。

  • 搭乗者保険
  • 人身傷害保険
  • 自損事故保険

 

このうち、搭乗者保険は支給額が定額で示談を待つ必要がないので、支払いが早いです。

 

当面の資金繰りに役立つ保険といえます。

 

労災保険

通勤中や仕事中の事故の場合、勤務先の労災保険が使えます。

 

労災保険は過失割合に関係なく治療費が全額カバーされるメリットがあります。

 

さらに示談を待つ必要がないので支払いも早い。

 

示談が長引いている時の資金補給に役立ちます。

 

「保険料が上がるから」と利用を嫌がる経営者もいますが、それは間違いです。

 

労働者の当然の権利なので、誤解を解いて使わせてもらいましょう。

 

示談に早く応じてお金をもらうのは?

手元のお金が苦しいと早く示談に応じてお金をもらいたくなるのもわかります。

 

しかし、提示金額が妥当なものかどうかもわからないのに判をつけば、一生後悔することになります。

 

示談はよく調べて準備してから。

 

できれば弁護士をいれるべきです。

 

詳しくは「示談に早く応じるべきか?」のページを参照してください。

 

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